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着床前診断を利用した卵子提供での産み分け
着床前診断による男女の産み分け
流産・死産の可能性や染色体異常をもつ赤ちゃんの出生率を低下させることを目的とし、体外受精させた胚の染色体や遺伝子の検査して正常な胚だけを子宮に戻す着床前診断。
診断過程で性染色体も確認するため、Xが2本なら女の子、XとYなら男の子というように検査の段階で受精卵の性別を判定することも可能であり、「XXの胚を移植する」「XYの胚を移植する」という性別の選択・男女の産み分けも可能となっています。
着床前診断による産み分けをするには
日本国内では男女産み分けを目的とした着床前診断を受けることはできず、また産み分けそのものを積極的に行っている医療機関が少ないのが実情です。
一方で、アメリカなど一部の国では「ファミリーバランシング」といわれる家族内での性別のバランスを取ることを目的とした産み分けが定着しつつあります。
そのため、着床前診断による男女の産み分けを希望する場合、アメリカやマレーシアなど海外の医療機関と提携しているエージェントが提供している着床前診断プログラムなどを利用することになります。
着床前診断による産み分けの対象患者
男女産み分けは着床前診断の一環として行われますが、不妊治療を必要としているカップルだけでなく、本来体外受精は不要だが男女産み分けを目的としているカップルや、ファミリーバランシングの観点から産み分けを希望するなど、体外受精プロセスを経る全ての方を対象としています。
海外に渡航しなくても着床前診断を受けることは可能
着床前診断プログラムの内容はエージェントによって異なっており、数回に渡って渡航する必要があるプログラムの他、日本の医療機関で得た検体のみをアメリカなどの医療機関に送付して検査を行う方法もあるようです。その場合、検査結果が通知されるまでに2~5週間程度かかるようです。
なお、費用についても提供するプログラムによって異なりますが、一例として、アメリカへ渡航する場合は総額400~500万円程度、アジアの国へ渡航する場合は総額200万~250万円程度、渡航しない場合でも200万~300万円程度かかるとされています。
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