はじめての卵子提供ガイド

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ドナーになるにはどうするか

卵子提供ドナーの謝礼金は、平均で50~80万円といわれています。ただし、献血や臓器のドナーに提供できない条件があるように、卵子ドナー(エッグドナー)の場合もいくつかの条件をクリアしていなければなりません。

卵子ドナー(エッグドナー)に登録できる条件

卵子ドナーの条件はエージェントによって違いますが、大体は以下の通りです。

基本的には、健康で生理が定期的、卵子を提供する意思があればどなたでも登録できます。未婚・既婚や出産経験の有無も問いません。

実際に卵子を提供するまでの流れ

問い合わせ
登録希望のエージェントに電話・メール等で連絡し、面接する日程を決めます。
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面接
多くは都内にオフィスを構えているので、行ける方は直接、遠方の場合は電話で面接します。
健康状態やドナー登録に必要な内容をいくつか確認します。
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プロフィール提出
面接で問題ないと判断されればプロフィールや写真を提出します。プロフィールはエージェントによってボリュームが異なり、多いところでは数十ページにも及ぶ細かいものとなります。しっかり正直に書くことで、卵子提供希望者に誠意が伝わります
写真のできもドナーを決定する大きなファクターとなりますので、爽やかで清潔感を感じられるような写真を選びましょう。
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登録完了
ドナーに選ばれるまでの期間は、1日~数ヶ月と非常に幅が大きく、中にはせっかく登録しても選ばれない人もいます。
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ドナーに選定
契約書を交わし日程を調整します。
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健康状態チェック
日本の病院にて健康状態・卵巣状態・婦人科の病気の確認をし、卵子提供に問題がないかチェックします。
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渡航日程決定
ドナーの生理日・ご夫婦の希望を考慮し海外渡航期間(10~14日)を決定します。
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海外渡航・現地での排卵誘発開始
現地の病院で診察を受け、排卵誘発剤を注射し、超音波検査で経過観察を続けます。卵胞が一定の大きさまで成長したら、現地医師の判断により採卵手術を行います。
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採卵
麻酔を使い、膣の一番奥から卵巣に向けて長い針を刺し、卵子を含む液を取り出す手術を行います。 採卵自体は5~10分程度で終わりますが、麻酔からの回復などを含む休憩時間が1~2時間程度必要です。
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プログラム終了
正常に体が回復したか医師のチェックを受け、問題なければ帰国できます。
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謝礼金受け取り
帰国後、エージェントから謝礼を貰って終了となります。 謝礼は日本円の場合50~80万円、US$の場合は7,000ドル程度(約75万円)が主流です。後日結果を教えてくれるエージェントもあります。

英語が出来なくても大丈夫?

卵子提供ドナーになるためには、年齢制限や健康状態などさまざまなチェックが入りますが、海外に渡る際には英語が必要となります。

入国から現地での滞在、出国までの期間中は現地の言葉もしくは英語が必要になりますが、語学力に不安がある場合でも、卵子提供ドナーになることは可能です。

わぬトラブルを避けたい方は、あらかじめエージェントと話をして、どの程度の会話力が必要なのか、また入国審査の際に何を聞かれるかなど、詳しく教えてもらうと良いかもしれません。

入国審査については、英語がスムーズに話せなくても最低限「入国の目的」だけは伝えられると良いでしょう。

不妊治療について、「日本ではできないのか?」などと込み入った質問を返されることもあるようですが、治療目的であれば不法滞在などの心配がないため、スピーディに入国審査を通過できるようです。

アメリカなどの欧米諸国では、近年不法移民の増加によって入国審査が厳しくなっています。そのため、訪れた目的を正しく伝えると同時に、日本へ帰国するための証明(帰りの旅券など)があれば、そちらもあわせて提示するようにしましょう。

登録エージェントの違いによって何が変わるの?

近年、不妊治療の意識が高まり、日本国内でも登録エージェントの数が増えてきています。そのため、どこのエージェントにお願いするべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

卵子提供ドナーになる際には、卵子提供を受けたい人とドナーを結ぶエージェントの存在が必要不可欠です。特に海外で卵子提供を行う場合、マッチングはエージェントが行うことになっています。

エージェントの違いというのは一見わかりづらいものですが、ドナーとなる人の不安を取り除いてスムーズに渡航を可能にするだけでなく、卵子提供に関する考え方や基本プログラムの料金、オプションの有無など、それぞれに細かい違いがあります。

複数のエージェントを比較することで、トータルでかかる料金やサービスの違いなども明らかになるため、スムーズに卵子提供ができるエージェントを探したいですね。

登録エージェントの選び方

エージェントを検索するといろいろな会社が見つかりますが、初めてドナーになる方にとっては、何から始めればいいのかわからないことも多いはず。そこで、可能なかぎり信頼のできる、実績の豊富な会社を探すようにしましょう。

エージェントの運営しているホームページを見ると、ドナーとしての流れやスケジュールがわかりやすく記載されているところや、質問コーナーや体験談を紹介しているところなどがあります。

このようにホームページ内で得られる情報は十分に活用しつつ、一方で不安や疑問がある場合は直接問い合わせをするか、メールで確認をして、レスポンスが迅速かどうか、丁寧な説明があるかなど、信頼できる要素を見つけてみてください。

またエージェントの中にはドナー希望者に対しての説明会を開いているところも多くみられます。卵子提供プログラムについてのないよう説明のほか、質疑応答などの時間を設けているので、エージェントごとの違いや現場の生の声が理解しやすいと思います。

説明会に出たからといって、そのエージェントと契約を結ばなければならないというわけではないため、複数の説明会に参加して、最適な会社を選択することも可能です。

説明会ではマッチングの方法や実際の現場の状況なども確認できるので、納得のできる会社を選ぶ参考になりますよ。

ドナー側としては、スムーズに卵子提供ができることはもちろんですが、かかる費用についても気になるポイントかと思います。

説明会ではプログラムの中にどこまでの費用が含まれていて、どこからが実費になるのかも確認できますが、気になることがあれば質問をしておくようにしましょう。

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40歳以上、早期閉経、ターナー症候群など、排卵の不順が原因で悩む方のための新しい不妊治療「卵子提供」。今や年間300人以上の赤ちゃんが、卵子提供によって誕生しています。そんな卵子提供について、日本が置かれている現状や、海外で移植を受けるために知っておくべきこと、また提供を受けた方、ドナーとなった方それぞれの体験談をリサーチした結果を掲載。卵子提供を望むご夫婦の強い味方となってくれる、国内のエージェントの一覧も掲載しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

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